“プロレスで社会貢献を!”川崎密着プロレス団体HEAT-UPの闘い

2018.11.03

☆秋のイベントにマッチ

秋は祭りの多い季節。イベントでプロレスが行われる事は少なくないが、「プロレスで社会貢献」を掲げるプロレスリングHEAT-UPほど、そのコンセプトにマッチしている団体は稀では無かろうか。

今秋は週末ごとに無料で熱い戦いを提供している。21日には特別養護老人ホーム「かないばら苑」で開催。秋空の下リングサイドに置かれたイスはあっという間に埋まり、期待の高さを感じさせた。リング上で繰り広げられた白熱したファイトに、高齢の入居者さん達も身を乗り出して観戦。試合後、クルマ椅子のおじいちゃん、おばあちゃん達は、試合を終えたばかりのレスラーと個別に記念写真を撮るなど触れ合い、満面の笑みをこぼしていた。チャンピオンベルトを手にしながら交流した兼平大介は「人生の先輩方に元気のおすそ分けをしようと思って来ましたが、熱い激励を頂いて逆にこちらが元気を頂きました」と、こちらも満足げな笑顔を見せていた。

28日には児童愛護施設「白山愛児園」でも開催され、先週とは一転、大勢のちびっこ達の前でファイト。一進一退の攻防に、元気いっぱいの子ども達は大興奮だった。試合後には綱引き大会を行い、レスラーとこども達がリング上で対戦。最後はリングの外でレスラー4人とこども達で戦い、こども達が勝利。いっぱいの笑顔が弾けた。その後もサインや写真撮影などで交流を深め、18歳のレスラー井土徹也は「こども達の純粋な声援に勇気をもらいました。こちらも自然と笑顔になれました」と、楽しげに振り返っていた。

ちなみに2日間共に31日にとどろきアリーナで行われるビッグマッチのメインイベント、チャンピオン・兼平大介対挑戦者天気井土徹也のタイトルマッチの前哨戦とあって、チャリティーとは思えないバチバチの戦いを見せたことも、盛り上がりの一因であろう。

☆社会への貢献

これらの他にも「障害者福祉・青少年育成」にも力を入れており、一部の興行では障害者をスタッフとして雇用し、健常者と同じ賃金を支払うなどの活動にも取り組んでいる。田村和宏代表は「チャリティなど、このようなの活動の輪をどんどん拡げ、プロレスを通じて元気と勇気を伝えて行きたい」と、抱負を語る。今後も街を、人を“HEAT-UP“させるような取り組みに期待したい。

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