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井土徹也選手がHEAT-UPを退団し、GLEATに移籍
2021.12.14
12月13日(月)午後1時より、川崎市HEAT-UP事務所にて会見が開かれ、井土徹也が12月26日(日)新百合ヶ丘大会でHEAT-UPを退団し、GLEATに移籍することが発表された。
会見には代表のTAMURA、井土、兼平、リデットエンターテイメント代表の鈴木裕之が出席し、それぞれコメント。
TAMURA「本日はお忙しい中、ありがとうございます。11月の頭に井土の方からGLEATさんに移籍したいという話をもらいまして、この1ヶ月間井土とGLEAT社長の鈴木さんと話を重ねまして、井土を行かせることにしました。HEAT-UPとして井土が伸びてきてる中での移籍というのは痛いところではあるのですが、僕にも社長と同じくプロレスラーとしての顔があります。プロレスラーとして挑戦したいという気持ちはわかるので。
まだ井土も若いので、挑戦する気持ちをHEAT-UPとして応援していこうという決断をしました。寂しい気持ちはいっぱいですけど、彼が15歳からHEAT-UP道場に来て、デビューして、5年、6年と経ちました。プロレスラーをやってればまたどこかで交わるときがあると思うので、ぜひ頑張ってもらいたいなと思います」
鈴木社長「まずは今回こういったご決断をいただきました、HEAT-UPの田村代表、これからお話もありますけど兼平選手、HEAT-UP関係者の皆様、今回急な話となってしまいまして大変なご迷惑もおかけしたと思います。その中でも最終的に井土選手、そしてGLEATの背中を押していただいて本当にありがとうございました。なによりも、TAMURA代表にはご心配とご迷惑をおかけした形となりますので、そちらについてお詫び申し上げます。どうも申し訳ございませんでした。
当初は7月の旗揚げ戦にも井土選手には参戦していただいて、我々としては井土選手の可能性に着眼しておりました。その中で10月9日、決め手となったのは我々のLIDET UWFに参戦していただいて、うちのエグゼクティブ・ディレクター(以下ED)である田村潔司と手合わせをしていただきまして、田村EDの方から『井土は非常にいいよ。ぜひ一緒にやれないのかな』というお話をいただいて、そこから井土選手に『一度お話できませんか』というところでお声がけをさせていただいた次第でございます。
こちらの方で井土選手にそういった経緯をお話させていただいて、今後もし可能性があるならば一度考えていただいて、ぜひ一緒にやっていきたいとお話をさせていただきまして、先程TAMURA代表の方からお話があったように、井土選手の方からTAMURA代表にご相談があったというような形になります。私の方から事前にお知らせするというものも事前になかった故、TAMURA代表としては青天の霹靂というか、大変にショックなお話になってしまったと思います。
その中、この1カ月TAMURA代表に熟考に熟考を重ねていただいて、最終的に私たちGLEATにも寄り添っていただいて、『社長としてお話もわかります』とお話いただけたんですけど、移籍というところでご判断をいただけたというところになります。その中では悲しませてしまった部分も多分にあって、私としても引くべきか進むべきか大変に悩んだところがあるんですが、今回のこのご決断を裏切ることなく、しっかりと井土選手に活躍の場を提供して、今は何という形でお伝えすることはできないんですけど、HEAT-UPさんに必ず恩返しをさせていただければということで、やって参ろうと思っています。
こちらの方をしっかりと胸に留めて、TAMURA代表、HEAT-UPのみなさま、何よりHEAT-UPのファンの皆さまのことを今回は裏切ってしまったと捉えられるところもあるかと思いますが、いずれそれが『よかったね』と言っていただけるようにやっていけたらと思います。最後に、やはりタッグチャンピオンとしてこれからというところだったと思います。兼平選手には本当にご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。以上でございます」
井土「まずはHEAT-UP、そしてTAMURAさんに自分の移籍したいというワガママを聞いていただき、こういった機会をいただいて、本当にありがとうございます。移籍の理由と致しましては、GLEATさんのリングでプロレス界のトップ戦線で闘ってる選手の方々と闘っていきたいという理由と、自分自身が目指している『プロレスラーは強い』というHEAT-UPで学んできたことを、GLEATさんのリングで生かすことで、プロレスラーは強いということころを証明できるのではないかと思い、TAMURAさんとHEAT-UPに自分のワガママを聞いていただきました。
HEAT-UPはさきほどTAMURAさんからもあったように、15のときに入らせていただき、16のときにデビューさせていただいて。自分のプロレス人生がスタートしたのも、TAMURAさん、HEAT-UPのみなさん、そしてお客さんのお力がなければ、僕は今ここに立てていないと思うので。こういった形でワガママを聞いていただいたのは、自分自身すごくありがたいことだと思います。そしてHEAT-UPで学んできたことをしっかりとGLEATさんのリングで生かせるように、HEAT-UPに恩返しをしてGLEATさんのリングで活躍できるように、今後しっかりと見せていければなと思います」
記者からの質疑応答
鈴木「(井土選手の印象は?)去年飯塚選手の移籍のところから試合を拝見しておりまして、当初から魅力的な選手だなというのは感じておりました。今回もTAMURA代表がお育てになった結果が、この間の朝倉未来選手のBreakingDownミドル級トーナメントを優勝されたり、ちょうど花開きだして、これからの可能性しかないというところを示されたところだったので。タイミング的にはというところもあるんですけど、私としましてもずっといい選手だなと考えていたところはございます」
井土「(先に飯塚優のGLEAT移籍があったが?)飯塚さんはデビューがすごく近くて、いつも一緒に練習をする仲でもあったので。一番は負けたくないという気持ちがすごくあって。飯塚さんがGLEATに移籍したときも、悔しい気持ちだったり、負けたくないという気持ちもあったり、注目を浴びる中で、自分も負けてられないという気持ちがあったので。ただ、今回こういった形にはなりますけど、飯塚さんを当たり前に越せる選手になりたいと思います。
(GLEATの印象は?)自分が参戦したのはLIDET UWFのリングなので、やはりプロレスラーは強いという部分。自分がファンの頃に見ていたプロレスラーは、どの競技の人と闘っても一番強いという部分に刺激を受けて、僕はプロレスに惹き込まれたので。そういう強さを証明できる場所だったり、緊張感のあるリングというものを、井土が入ったことで証明していきたいという気持ちがひとつあります。
(Gプロレスの方への興味は?)もちろんです。UWFとプロレスの両方をやっていきたいというのがありますし、僕は両方をHEAT-UPで学んできたので。両方についていける自信はあります」
TAMURA「(近年の井土は成長著しかったが?)今年後半に入って、またさらにグッと上がって。兼平が欠場になったところで、自分の横にいてすごく成長してくれたなって感じを受けました。
(話を聞いたときの心境は?)僕が一番気にしてるのはファンの方々ですね。HEAT-UPの井土徹也を応援していただいていると思うので、そこは絶対裏切っちゃいけないところなので。なんとかファンの人たちが悲しまないような手段はないのかなというものを葛藤しながらの1カ月でしたね。
(ダブル所属のような形は考えなかったか?)僕は中途半端はよくないと思うので。ダブル所属の意味もよくわからないですね。行くか、いるかだと思います。ファンの人のことを考えると、それが一番わかりやすくていいのかなと思います。
(今後井土がHEAT-UPに上がることは?)ないとは言えないですよね。この1カ月、とにかくファンの方々の理解を得るためにはどうしたらいいかということしか考えていなかったので。時代の流れがそうしてくれると思います」
井土「(移籍の決意の決め手になったのは?)先程もお伝えさせていただいた通り、やはりプロレスラーとして、プロレス界のトップ戦線で闘ってる人たちとリング上で闘っていきたいというのがひとつありますし、プロレスラーはやっぱり強くあるべきということをさらに生かせるリングだと思い、決断させていただきました。
(両部門で具体的に闘いたい選手は?)Gプロレスに関しては、一番注目を集めてるのは#STRONGHEARTSだと思うので。そこの注目度に負けてしまったら、僕は終わりだと思うので。そこを超えるためにも、#STRONGHEARTSの人たちと闘っていきたいというところがあります。UWFの方ではもちろんいろんな選手というのはありますけど、やはり飯塚さんと闘っていきたいとは思います。僕は飯塚さんに負け続けていたというのがあって、そこを変えていかないとずっと二番煎じになったり、飯塚さんの下に見られてしまうので。まずはそこをしっかりと覆していきたいと思います。
鈴木「(どんなカードを用意したいか?)まずは田村潔司EDの目についたというのが一番にありますので、UWFの柱になっていってもらいたいなというのがひとつあります。どうしてもまだ手薄なところがあるので、井土選手が入ってくれることで、他団体とも向き合って立ち向かえるような布陣になってくるのかと思いますので。そこをひとつお願いしたいというのと、Gプロレスの方は#STRONGHEARTS一強の中にバルクオーケストラというものが出てきてるんですけど、そういう意味ではUWFの選手たちが光を失っている状態ですので。そこにどういった形であれ、井土選手が#STRONGHEARTSやバルクオーケストラを凌駕するような闘いをしてくれればと思います。
(初戦は12・30TDCになる?)今そこはTAMURA代表の方からも『12・30からでどうですか?』ということでお心配りを頂きまして。そこからスタートにしていこうかと思います。カードの方はまた考えまして、発表という形にさせていただければなと思います」
なお、兼平大介と保持していたHEAT-UPユニバーサル王座戦は返上となり、12月26日(日)新百合ヶ丘大会で予定されていたHEAT-UPユニバーサル王座戦 兼平大介&井土徹也vs定アキラ&伊東優作はノンタイトル戦としておこなわれることも合わせて発表された。
ベルト返上について、兼平を含めた各選手がそれぞれコメント。
TAMURA「井土のGLEATさんへの移籍に伴いまして、HEAT-UPでは本当は12月31日まで契約があります。ですが、GLEATさんは12月30日にビッグマッチがあるということで、それに合わせて僕らとしても26日に最終戦があるので、そこまでの契約にしようということになりました。先程も言いましたが、ファンの人たちを迷わせたくないので、行くなら行く、行かないなら行かないで。行くんだったらHEAT-UPのベルトも返上した方がいいということで、このような形になりました。あとは最後に思いっきり試合をして、GLEATさんで活躍してもらえればと思います」
兼平「本音を言いますと、ベルト返上に関してはものすごく残念です。残念という気持ちが一番強くて。僕個人の感情は置いておいて、次の新百合ヶ丘のタイトルマッチが決まってチケットを買ってくれているお客さんも、井土とのタッグを応援してくれてるお客さんもいるなかで、こういった返上という形はちょっと悔しいなと思います。だから今言えるのは、応援していただいたお客様、申し訳ありませんでしたということだけです。以上です」
井土「今おっしゃっていただいた通り、12月26日にタイトルマッチが決まっていて、それを楽しみに見に来ていただける方がチケットを買ってくれたのに、こういった形で返上となってしまって。楽しみにしていただいたお客さん、HEAT-UP、TAMURAさん、パートナーの兼平さんにはすごく申し訳ありませんの言葉しか出てきません。すいませんでした。(言葉を詰まらせながら)…12月26日がラストマッチのノンタイトル戦ということで。自分がお客さんに見せられるものは、5年、6年とやってきたことを最終戦にぶつけて、お客さんに楽しんでもらえるようにできればと思います。自分は精一杯試合をさせていただきます。こういった形で返上ということになってしまい、みなさん申し訳ありませんでした」
兼平「(井土の印象は?)入門した当初から井土はムチャクチャ才能があるというのがすぐにわかったんですけど、それから7年一緒にやってきて。僕が一番井土徹也を応援してる自信はあります。ただ、井土徹也を応援して送り出してやりたい気持ちは山々なんですけど、それができないもどかしさと言いますか…。それを言葉で上手く説明できないんですけど、タッグパートナーで〝稲田堤兄弟〟としてやってきたのもありますし。こういうモヤモヤを抱えながら、まずは井土の最後のラストマッチ。あとは当日どういう感情になるかわかりませんけど、しっかりとお客さんに満足して貰えるような試合をしたいと思います」